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本をあまり読まない小学生だった息子、小学校2年の頃からの母と息子の読書記録

息子:現在高校生です。最近は児童書はよみませんね〜。
母:本は大好き。息子に本の楽しみを伝えたい。でも、息子に伝えるのは難しい。 

*********************************

*ネタバレしないように書いています。
<ネタバレバージョンはカレンダー下(サイドバー)にリンクした茶色の目に>

*年齢別・テーマ別・★別はカレンダーの下側に表示用リンクがあります。
(雑談)本好きの子とそうでない子
ご無沙汰しております。

先日、メールを頂きまして、こちらに生存表明しておこうと、思いました。(*^_^*)
 ご心配ありがとうございます。 私も家族も元気にしております。 

息子も中学三年になりました。 私が本が好きだったし、本を読む楽しみを息子にわかってほしいと思ったし、国語の成績は読書が好きだったらラクラクに上がるしということを身をもって知っていたから わりと一生懸命に息子に本を紹介してきたのですが、結果は・・・。 

 中三の息子は相変わらず本を読みません。ダメですわ〜。┐(゜〜゜)┌ 本は読まないので、他の子に比べて語彙も漢字も苦労している様子です。 ただ、息子の周りはラノベ流行で、それを本と呼ぶのかどうかも微妙なところです。息子が言うには、「ラノベ読むやつは、マンガだと持って歩いてもすぐ読み終わっちゃうかららしいよ。」とのことで、ナルホド。  

 でも、数年前の息子は中学受験でどうしても読まなければいけない状況だったので、本は嫌いでも、読み取りだけはできるようになりました。しかも!物語が好きではないので、物語に自分の感情を込めることなく読むことができ、出題者の意図通りに読み取りができることも多いようです。  逆に論説文が苦手になってしまいました。息子が言うには、「事実と違う思いこみを、回りくどく上から目線で書いているからハラがたつ。」のだそうです。 中三病です。 

 物語が好きな子は物語が好きなばかりに、問題文を楽しんで読みすぎて書かれていない部分まで自分で補って失敗するということがあるそうですが、息子の場合は、事実が好きなばかりに、古い情報を(教科書や問題に出てくる論説は、現在は違う説が出ていることもある)聞かされて理解しろと言われることが苦痛だということのようです。   私は、「回りくどく書かれてなければ、国語の問題にならないじゃない」「事実と違っていても、この人はそう思っているんだと思って読めばいいじゃない」などと言うのですが、うまくいかないんですよね。(-_-;)  と言う感じで、息子に本の楽しさを教えたいというこのブログの目的はとん挫中。 

 今朝、朝食をとりながら 芥川龍之介の話を息子が出して、それから派生して 太宰治や夏目漱石の話になりました。息子が言うには、「ふ〜ん。今の小説よりも、昔の小説の方が面白そうだね。」と。本が好きでないので、息子は学校でやるか、塾でやるかした部分しか知りません。 ただ、私の経験からすると、反抗期の頃にこのあたりの本を読み、人間の心理についていろいろと考えることはとても意味があったと思うので、息子もこれを機に何かを読んでみると良いのになあと思います。 今の本のように展開も早くないし、言葉づかいや背景が違うので、面白いと思えるまでに時間がかかるのですけれどね。

 「坊ちゃんにしても、学生たちや同僚の教師たちとのやりとりは、今に通じるものがあるかもしれないし、割とおもしろいんじゃないかなあ。 読んだことあるっけ?」と息子に聞くと、「親ゆずりの無鉄砲でからちょっとまではね。」と言うので、「ああ、それじゃね。 10ページくらい過ぎたあたりからは面白いんじゃないかな。」という話をしました。 とはいっても、クラブやら何やらで読書に気持ちが向くことは期待薄ですが、読んでみるとそれはそれで面白いと思うんですけれどね。
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私が中高生のころは、太宰治や芥川龍之介の方が人気があったかもしれません。 今思うと、イケメン風の写真があったから 憧れる子も多かったのかもしれませんね。  
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雑談でした。


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個人の読み聞かせ、公の場での読み聞かせ
 国語について思うところがあったので、書いてみようと思います。このブログへのアクセスは、本の検索からが最も多いです。次いで「読み聞かせ」という順になっています。

私が集団への読み聞かせ(学校などで行っているもの)を体験したのは、息子が小学校に入ってボランティア活動を通じてです。ちょうどボランティア活動が立ち上がって間もなくでしたので、皆やる気がありました。なんと、司書さんや読書コーディネーターさんの読み聞かせの方法論まで聞きかじり勉強しました。

 その時わかったのは、読み聞かせにはいろいろな流派(?)があるということです。たとえば、朗読劇のように、声色を使って読み聞かせることについても「ヨシ」とする団体と「大袈裟にすべきでない」とする団体がある。ということなどでした。また、読み聞かせを通して自分の感想を言わないということを教えられました。 つまり、読み終わって、「こわかったねえ」とか「おもしろかった?」など感想を押しつけないことが肝心だと聞きました。
 「ヘエ。そういうものなのか。」と、当分習ったものをそのままに読み聞かせしていたのですが、数年たってからでしょうか、「おもしろいなら、ある程度抑揚をつけて読んでもいいんじゃない?」「読み終わって満足だったら、『おもしろかったねえ〜』くらいなら言ってもいいんじゃない? 押しつけてはダメだけれど。。」と思うようになり、最近は、ちょっとだけ色をつけて読み聞かせしています。子どもの反応がやっぱり少しだけ良いような気がするのです。

 最近時々息子の国語の勉強を見ることがあります。今までは、「一人でできるでしょう」と一人でやらせていたのですが、息子は読み取りが苦手になってきたのです。その中で、「意外と効果的かも」と思うやり方が、テキスト文の音読をしつつ、私の思考の動きを説明するやり方です。高学年になってくると、試験問題に似せたテキストの文章は、一部を抜き出した形になっています。ですから、いつも唐突に始まり、唐突に終わります。 文章全体からみるとほんの一部であるそれを読み、そうしてだいたいの概要を感じ取っていく、まさに推理力の見せどころのようなものだと私は感じています。

 問題文はこんな風に始まります。

わたしたちは駅前のバス停留所で待ち合わせをしていた。長瀬はすでに来ていて、ベスを連れたまま、人ごみを避けるようにして立っていた。


これだけ読むと、「わたしたちって何人?どういう構成?」「わたしって男?女? 何歳くらい?」 「長瀬は男?女?長瀬と私の関係は?」「ベスって、人?動物?」 などなど分からないことだらけです。 そうして、のちの文を読むことにより、「長瀬は男だったんだ。わたしの友達だ。」「わたしたちというのは私と他に男の友達がいたんだ。」などなど分かってくると同時に、話の展開につれて、あらたな疑問がわき起こり、それがまたのちの文を読むことで わかってきて。。。という形になっていくわけです。
(まさに、そこが読書の楽しさなんですよね。)

 読み取りがうまくいかない子の場合、この探偵作業がうまくいっていないような気がしました。 また、文に描かれた周辺環境により、その文全体がどういう雰囲気になっているか 想像がついていかないんですね。

 音読をした文で新しい発見や糸口があると同時に「ほら、ここにこんなものがあった。」「これでどんなことが推理できる?」と推理小説と同じように 読み聞かせの相手(私の場合は息子)と一緒に推理することにより、読み取り力が上がっていくような気がしています。 

こう書いてみると、「なんだ昔からの方法じゃない」です。

では、なぜ読み聞かせの話なのか。 私は、息子がきちんとした文章を読むようになってから長い間読み聞かせをするときに、私の感情をはさまずに読み聞かせしていました。これが大きな失敗だったと思っているからです。 この記事の冒頭に書いたように、「読み手の感情を入れないこと」「感想をおしつけないこと」という注意事項を守って息子にも読み聞かせていたから、だから、息子にとってはただの録音された音読を聞いているような状態だったのかもしれないと。

 今息子は6年生ですが、感想を言い合いながらの国語は楽しそうにやっています。聞きかじりの知識で、読み聞かせてしまった自分を後悔しつつ、一般への公の場での読み聞かせと、母が自分の子に個人で読み聞かせする場合はたぶん別だったなとやっとわかったのです。

 子どもさんに読んで聞かせる場合は、ぜひ、お母さんの感想を話しながら、自分が良いと思う方法&子どもさんの反応が良い方法で読んで欲しいと思います。私のように中途半端な知識で読書を堅苦しい場にするよりも、子どもさんの反応と向き合った読み聞かせで、親も子も楽しんだ方が長い目で見ると、ずっとためになるのではないかと今は思っています。

とはいうものの、上で書いたことは、母である私が息子を通して感じたこと以上のものではありません。ですから、「経験を通してこのように感じている母が世の中に一人いる。」という程度にあまり参考にせず読んで下さい。


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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 11:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
息子の読書
 このカテゴリーは本当に久々。
ここを続けて御覧になっている方は、息子は以前ほど本を読んでいないことにお気づきかと思います。 前は私が借りてきた本に興味を示すことも多かったのですが、夏休みの 「ダレンシャン」(3巻まで:悪夢を見るようになってしまったと中断)と その後の「気まぐれロボット」以降 ここのところいまひとつ本に向かう気力がないみたい。 

 たしかに、暑い時は本を読むというよりも「息をしているだけで精一杯」という感もあったので、「そんなものかな」とも思っていたけれど、最近少し秋の兆しがみえてきても「当分は本には向かいそうもないな」という気配が息子には漂っています。

 子どものころ、本さえ読んでいればご機嫌だった私から見ると、そういう息子は多少心配ではあるのだけれど、考えてみたら、転校を多くした私は友達が変わることも多く、一番付き合いが長い友達が本だったのかもしれません。あらためて胸に手をあてて考えてみると、「本を読めないときってあるよなあ」とも思います。 仕事で文章ばかりに触れていたときなどは、プライベートで本を読む気も起きなかったときもありました。 プライベートで心配事があると本どころではなかった。と、本好きと自認している私も読めるときと読めないときがあります。

 息子が本に興味を示さないわけもなんとなくわかるのです。というのも、いま息子は、勉強の方で「只本を読めばよい」というわけではなく、「正確に読むこと」を求められはじめました。
 つまり、「設問に正確に答えているかどうか」 本の主人公に自分を置き換えて読むだけでなく、 自分をはなれて 本に書かれている主人公の気持ちを文章中から正確に読み取ることが要求されはじめています。 主人公の性格や考えが自分と同じでないことも多いです。 国語の読み取りは、細かい証拠をみつけながらなぞを解く探偵のごとく緻密な作業だったんだなあと息子の解く問題を見ながら今更ながらに驚いています。

 そんなことを要求されている息子が、娯楽として本を選ぶかと言うとやっぱりほかのことをしたくなることもありそうです。 いまは、とにかく友達と外で遊ぶのに一生懸命。 どちらにしろ、あと数年したら外で遊ぶこともなくなるのだと思いますから、いまは一生懸命外で遊ぶのもよいだろうと思っているところです。

というわけで、当分ここは「母だけが読んだ」という感想置場になるかもしれません。 無理強いまでして読ませる必要はないと思っているのです。


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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 14:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
やってきました「読書感想文」で検索の季節
 夏休みに入ってから 書名 + 読書感想文 という検索がかなり増えてきています。 まだまだ8月もはじまったばかり。今から読書感想文を書くのなら、検索などしなくても十分間に合うと思うのだけれど。
 それに、ネット上にある人の感想文を読んで「参考」にするのだとしたら、それを「参考文献」として読書感想文の文末にのせるわけもなく、厳密に言えばかなり変えたとしても盗作スレスレの行為ですよね。 特にこのブログなどは小学生向きの本をピックアップしているわけですから、そういう本の読書感想文を探すのは、本人である可能性ってどうでしょう。低いのではないでしょうか。
 
 感想文を書くだけのことだったら、別に参考文献などなくてもなんとでも書けるわけです。 読んだ本の中に出てきた パンケーキがおいしそうで、食べたいなあと思った。どんな味がするんだろうと考えた。という流れがあればそれだけで感想文になるはず。 やっぱり、上手い感想文が書きたい。賞をとるような感想文が書きたいからこその検索なのだと思います。

が、ちょっと待って、たとえ賞をとってもほめられても、人の褌であることは確かです。

 もし、保護者の方が検索しているのだったら、私としては、その辺を考えて欲しいなあ。 それよりも、「狐の目つきがとてもいじわるそうで、喧嘩をしたときのことを思い出しました。」とか、その子がその本で一番心に残ったところを自分の言葉で書くことのほうがずっと素晴らしいと思うし、そうやっているうちに文が書けるようになってくるのだと思います。 そのついでに保護者もその本を読んで一緒に感想を述べ合ったらとても楽しく有意義な時間になると思うのですが。。。ねえ。

 だいたい、小学校の読書感想文で賞をとる文というのは、典型的なパターンが決まっていて、「その年齢にして、何の手伝いもなくこれだけ考えられ、文章に表せるというのはすごいね」という感想は抱くけれど、文章自体に才能を感じるような個性ってなかなかお目にかかれない。  親や教師が何度も添削して出来上がった「大人好み」の感想文で賞をとることよりも、自由な感想を書く経験の方が将来のためにはずっと良い経験になると、私は思うのですけれどね。。
 
 ということで、うちでは息子に読書感想文を書かせようということは考えていません。もし、息子が「書きたい」と思うものがあればそれに任せることにしたいとおもうけれど、たぶん90%以上書かないと思います。

 どんな感想文でも、どんなに短くても良いから、自分の感想を!
 

 


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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 16:00 | comments(5) | trackbacks(0) |
読み聞かせってドウヨ 「ねえこの本読んで」
ねえこの本読んで! (赤の巻)
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 今いろいろと活動していて知ったことだけれど、世には「読み聞かせをしたい」と思う人はたくさんいるようだし、子どもに絵本の読み聞かせをしないとダメな子になっちゃう と強迫観念を植えつけられてしまっている人も多いみたいな気もする。

 私も息子が小学校に入学するまでフルタイムで働いていたので、少ない親子の時間をどんな風に本のために割けるのかと考えたり、自分の『読み聞かせ』が人よりも少ないのではないかと息子に申し訳ないような気になっていたりしたのだけれど、この本に出合えてよかった。 この本を読んでいて 「ああ、私と息子と本の関係は赤木かんこさんからするとまっとうな関係だということだな」とほっとした。

 この本には、「自分の子に読み聞かせする」場合と「人に読み聞かせする」場合は違うとはっきりと書いてある。
そもそも絵本は30〜40センチで一人で眺めるように作ってあるので大勢の前で見せて大丈夫なものとムリなものがある。 

 本も使い方を間違えれば虐待の道具になる。 毎日聞きたくない話を無理に聞かなければならないとしたら。。。

 面白いという感性には個人差がある。ある人にはおもしろくても他の人にはおもしろくないものもある。自分が面白いとおもうものを押し付けるのは×。

 あなたが読んでやりたい本を読んでやってはいけない

おもしろくなければ、「おもしろくなかったね」とみんなで落ち込めばよい。

などと、「そうだよねえ」と すとんと納得できることがきちんと書いてある。

 もともと、時間の少ない我が家は、息子が眠るまで電気を消して暗い中、私がうろ覚えの御伽噺やら、前に読んでやったお話の続きを勝手に創作したり、主人公を息子にした冒険物語をでっち上げたりしておはなしをしてやっていた。
 息子は 「きのうの ○○くんのお話の続きをして!」というので支離滅裂になりながら創作して 「こんな話でいいのかな?」とおもいつつやっていたのだが、

 この本の中には 「正直にいえば、子どもたちは既製品の本より親が話してくれるつじつまの合わないでたらめな話をよろこぶ」とあって なんだか救われたような気がした。

 それに、先日偶然話してわかったことだけど、電気を消してから私がでっちあげた話を息子はいまだに鮮明に覚えているみたい。
 大好きだったおはなしの続きのでっちあげも。

そんな風に 「自分と息子と本」とのありかたにこれでいいのかな?と揺らぎを感じていたときに、であってうれしい本だった。


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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 09:14 | comments(2) | trackbacks(0) |
悩み多き男の子の母?
かさぶたくんへ achiさんからコメントを頂いて書いているうちに、この話、別記事として書きたいと思い、別記事にしてみました。

 どうしてこのページを作ろうと思ったかということの1つに「男の子ってとまどうなあ」という母の思いがあったからです。
 私は、幼稚園の頃から本が大好きで、いわゆる本の虫と呼ばれる子だったので、息子が本を読まないことが本当に心配でした。

■右脳の男の子 左脳の女の子?

 私はどちらかというと男っぽい考え方も多い方です。だから、一世を風靡した「話を聞かない男、地図を読めない女」という本も、「私は地図は読めて、話を聞かない女だから」なんておちょくって読んでいません。そういう性差ですべてを片付ける風潮はあまり好きではないのです。ですから「男らしく、女らしく」という教育とははなれて ニュートラルな子育てを私はしていると思っているにもかかわらず、やはり 自分の子や周りのこどもたちをみるにつれて、 やっぱり「男の子」と「女の子」の発達って違うわ! と実感することも多いです。

■男の子は図鑑が好きな子が多い

男の子、女の子について特に読書ということについて書いてみます。

 まず、本好き、物語り好きな子は女の子に多いです。もちろん男の子も読む子は読みますが、好きになるまでのハードルが若干高いように思います。
 次に男の子は物語よりも まず図鑑が好きです。大人もしらないような知識をらくらくと覚えて披露して 保護者を驚かせます。そうして、文章の中でも説明文が好きです。つまり、感情をさしはさまないような、厳然としてあるものについて書いてあるようなものが好きなことが多いようです。 友人から「息子さんは理系脳なのね。男の子には多いみたいよ。」とコメントをもらったことがあります。男の子・女の子という区分より そういう区分で分けたほうが良いかもしれません。

 もちろん、男の子には物語が理解できないということではありません。アニメや人形劇に一生懸命になっている子はたぶん、その登場人物に自分を投影してみているのだと思います。だから、そういう楽しみを知っている子は その子の好きな本をみつけて、読む楽しみを知りさえしたら読書するようになるのだと思います。

■本を読まない子についてのあせり

 男の子の母として、「本をよまないことへのあせり」を感じていた自分が今になって大切だと思うのは、

「こどもの好みと自分の好みはちがうということを認識すること」
「押し付けの読書にならないように気をつけること」

  こどもの読みたいと思う気持ちを大切にすること につきると思います。

けれど、本を楽しむには小学校低学年までにひとつのハードルがあります。
それは、「文字を読む」という作業です。

 「文字を読む」という作業は、本を味わうとは別の次元にあります。大人の私たちにはもう文字を読むことなどなんの苦もないわけですけれど、文字を覚え始めた子供たちが あ、い、う、え、お と文字を覚え その発音をひとまとまりの単語にして自分の頭の中の概念に置き換えていくという作業はなれるまでは大変面倒な作業です。 そうして、それを楽にするためにはやはりある程度の文字を読み、置き換え作業をつみかさねていって覚えるしかありません。 糸口がみつかったらその後はスムーズにいくはずです。

 小学校低学年までの間は こどもたちの身体的な成長も著しい時期で、成長の個人差が出やすい時期でもあります。私も親なので 他の子ができることを自分の子ができないとかなり焦りを感じることも多いのですが、そこは長い目でみて、自分の子の「つみかさね」がうまくいっているかということを主眼にみていきたいといつもいいきかせているところです。 

 こどもの問題がどこにあるのか?

物語を楽しむということができていないと思われる場合は、

 まずは人形劇などをみせ(物語の登場人物に自分を置き換えるたのしみ)
 次に、絵本の読み聞かせ(絵本の登場人物の動きを頭の中で補って楽しむ)
 そうして読み聞かせ (空想の世界で登場人物をこしらえて楽しむ)

という段階も良いかもしれませんし、

物語は楽しんでいるようだけれど、文字を読むのにハードルがあるとなると 文字を読むという作業のほうをサポートしても良いのではないかと思うのです。


上で書いたのはこの本です。私はハナから「読む必要ないかも」と読んでなかったのですが、これを機に読んでみようかとおもいはじめたところです。
話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く
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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 10:05 | comments(6) | trackbacks(0) |
本の好み
 私は映画も好きで、よく映画も見ます。映画や本などというのは個人の好みがはっきりしていて ある人が面白いと思うものを皆が面白いというものではなく、同じような系統が好きな人同士好みが似通っているものだったりします。そうして、ある人が絶賛していても自分には面白さが今ひとつ理解できなかったり、自分がとても面白いとおもっても他人にはそのよさがわかってもらえないものもあります。 

 良い本だと多くの人に支持されている本は、通り一遍の感想ではなくそれぞれの人がいろいろな登場人物に感情移入できるものであったりします。
昔に見た映画をもう一度みてみると、今度は親の方に感情移入してしまって。。ということも今は多いです。

そんな風に、このページは 「今現在私はこの本が好きだった」「今現在息子はこの本が好きだった」とあくまでも自分の目で見て書こうと思っています。

本や映画の話をネット上で参考にするときに、面白いと思う本が同じだったとき、その人が面白いと思うならばたぶん私も面白いと思うだろうと選ぶことが多いので、「どれもほめる」のではなく「どれが好きだったかはっきりさせたい」と思っています。

 上のような理由で、ここを読まれた方がとても大好きな本をこのページで私が面白くなかったと感想を書いていたとしても気分を害さないでいただけるとうれしいです。
それは、私と息子の好みをただ書いただけ。その本が万人にもおもしろくないと書いているわけではないのです。


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| 読書好きへの道(読み聞かせ含む) | 07:27 | comments(2) | trackbacks(0) |
好きな本を見つけるまでが保護者の頑張りどころ。
 再度、なぜ、本を読ませたいか? それは、趣味としての読書の楽しみを伝えたいと同時に「本が好きでたくさん読むだけで、国語の点数は保障されたようなものだから」<ウソウソ。結果としてそういう一面はあるかもしれませんが、点数のためだけに教育をうけさせているわけではありませんし、本を読ませようとしているのではありません。(^^) ただ、おくりがなや、簡単な漢字に四苦八苦している息子を見ながら「ああ、本を日常読んでいたらラクラクなのにね」と思うことはしばしばあります。下のように言い換えます。

 生きていくうえで必須の、「人とのコミニュケーション」は言語によるウエイトというのがかなり高くて、まずは(1)人の意図するところを理解する力 (2)人へ自分の意図するところを伝える力が必要だと思います。
その能力はどう鍛えていくか? その入り口が「本好きへの道」だと考えています。

 本を読み、その表現を自分に投影して理解することができるということは他人の表現しようとしていることを理解することにつながります。 また、多彩な表現を読むことで、自分の意図するところを的確に伝えるための語彙や表現力を磨くことができます。

 そういう理由で本好きになってほしいのですが、保護者の頑張りどころは小学校低学年ではないかと経験から思いました。 もちろん、運良く年長さん時代までに大好きな本との出合いのあった子は苦労しなくてもそのまま読書好きへの道をたどることもあるかもしれません。自分が好きだと思える本、楽しいと思える本に出合えていない子どもにも、保護者が手助けすることで、好きな本を見つけることができるかもしれません。
一冊でも自分が好きな本が見つかり、それを楽しむことを経験した子どもは次々に本の楽しみにも目を向けるようになると思います。

保護者ができる手助け。それが本の選択です。

 小さくても子どもは意思を持った人間です。個人個人に好みがあります。その好みは保護者と同じ場合もあれば、保護者と違う場合もある。つまり、保護者が「コレがよさそう」と思ってもそれが子どもに受け入れられるかどうかはわかりません。 一般に「良い本だ」と言われている本を与えたとしてもそれが子どもの気に入るかどうかというと、やはり同じく子どもの好みにあうかどうかという問題もあります。

 うちの場合は、当初、絵本を月々届けてくれるシステムに登録していたのですが、そのころの息子の反応はあまり良いものではありませんでした。
1年とってみて、気に入った本が1冊あるかどうかというところです。
 
 よく、読み聞かせしないと駄目ということも聞きますが、息子への読み聞かせは大変多くはなかったけれども、少なくもなかったと思います。私は息子の小学校入学までフルタイムワーカーでしたが、本を限られた時間中できるだけ読み聞かせようとしてみたり、夜お話をしてみたりしました。それ以上に息子が通っていた公立保育園ではたくさんの本を読み聞かせてくれていて、本当に感謝しています。 でも、息子は本の魅力に気づいていなかったのです。
 特に困ったのは、男の子だということ。3人姉妹だった私には「男の子はどんな本を読むのか」という見当もつきませんし、私は物心付いたころから本が好きで好きで、小学校に上がったころには本の虫だったため、どうやれば本が好きになるかなんてわからなかったのです。

その後、ネットでいろいろな本を検索して私が楽しそうだと思う本を購入してみましたがそれもはずすことが多かったです。 名作と呼ばれるものを購入しても「これは、先生が読んでくれたので知っている」といわれてがっくりしたこともあります。(読書というのは知っている、知っていないというものではなく、好きな本は何度でも読むものです。つまり、知っているといわれたということは息子の好みではなかったということ) 読み聞かせている私が感動して不覚にもぼろぼろ涙を流しても息子はさっぱりというものもありました。

 そんな風に試行錯誤しながら、やっと息子の好みの本のパターンがいくつか見えてきました。

 そこまでにたどり着くまでに私が自分に言い聞かせたことは、「私の好みと息子の好みは違う(おしつけてはいけない)」「息子にも、きっと好きな本がある(本が好きでないということはまだそういう本に出会っていないだけ)」ということでした。

 今、息子が好きな本は 自分と同じくらいの年代の子どもや動物が主人公で、ユーモアが感じられるものや、冒険心をくすぐるもののように感じています。(あまり実世界から逸脱していないもの<まだ逸脱した世界のものを読むまでになっていないのです。) これは年代を追うごとに変わっていくものだと思います。本の面白さに気づいた子どもはそのうちに自分で好きな本を見つけ出すようになります。 最初に好きな本を見つけるまでがきっと保護者の頑張りどころ。 子どもの様子をよく観察して、子どもが本当に楽しめる本を見つけることが本好きな子どもにするための重要な第一歩なのではないかと最近思っているのです。

 子どもには「この本を読みなさい」「感想をかきなさい」と無理強いすることは逆効果だそうです。 なぜならば読書というのは娯楽だからだそうです。言われてみるとすんなり納得です。


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本を読む習慣をつけるためのもうひとつの工夫
息子が本を自分から読むようにするために、もうひとつの工夫をしました。
それは、息子の本は息子の手の届くところにまとめておく事。
 当然といえば当然のことなので、すでにそうしていらっしゃるご家庭も多いと思うのですが、我が家は本が多くて 私や夫が読む本が先に本棚に入っていたので、息子の本はおもちゃと一緒に納戸においてありました。

 まずは、コレがいけなかった。子どもが何気なく目にとめて興味を持って手に取りやすい位置におくということ。そんな風にレイアウトを変えただけで、本棚から本を取り出して自分で読んでいる姿を時々見かけるようになりました。

 「よみなさい」といわれて読むのは嫌なものですが、なにげなく手に取りやすい位置に置いておくというのは効果絶大だとあらためて思っているところです。


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本好きにするための、ちょっとしたアイディア
 このページを作ろうと思ったとき、息子は本当に本を読みませんでした。
本を読むのがキライというより、字を読むのがキライという感じ。決して読めないわけではないのに、どうしてだろうといろいろと焦った母親です。
 たしかに、息子が小学校に上がる前は私はフルタイムで働いていましたから、家で私が読み聞かせをする時間が一般のおかあさんよりは少なかったかもしれません。読み聞かせする時間がなかった。帰宅してご飯をつくり、家族で食べてお風呂に入って寝るのをできるだけ9時までにしたいのに、いつも10時過ぎになってしまうような日々ではなかなか「じっくり読み聞かせ」という事もできません。寝かせるために、電気を消して覚えている昔話や、自分が創作した物語を話してやるのがやっとでした。 園ではたくさんの本をよんでもらい、たくさんの物語を知っているし、人形劇も大好きな息子がどうして本を読まないのだろう。やはり私の読み聞かせ回数が少ないからかもと、多少悩んだりしていたのです。

 ところが、この数ヶ月で息子はすこしずつ自分でも本を読むようになってきました。

 ふと、「字がスムーズに言葉に置き換わらないから、読むということがまどろっこしい段階なのではないか?」と思ったのです。 たとえば、私は英語の本を読むのが嫌いでした。わからない単語が出てくると気になって先にすすめない。ストーリーを楽しむ余裕もありません。 それの克服はとにかく自分が好きだと思う本を 辞書をできるだけ引かずに読むことでした。
 わからない部分は読み飛ばし、ストーリーの概要をつかむということ。いまだにきちんと英語の本は読めませんが、でも、以前ほどの英語アレルギーでなくなっている自分に気がついたのです。 息子の場合も、知らない漢字・言葉 読みなれていないから 文字の羅列を言葉に変換するのが手間取っているのではないかと思ったのです。

それを打開するには、やはり、なれるしかありません。

 夫と相談してちょっと邪道かもしれないけれど、本を一冊読んだら、その感想などをひとこと言って、15分〜30分 ゲームをして良いという決まりを作りました。 息子はゲームは割りと好きです。毎日やるわけではないですが、たまにやると何時間でもやりたがります。それを本を読んだ冊数とリンクさせることでコントロールしようということです。

この目論見は見事にあたりました。息子は少し長目の本にもチャレンジして何冊も本を読み切りました。 そうしているうちに、最近はゲーム目当てではないのに、本を読むということも増えてきました。 ちゃっかり2,3日してから「ママ、そういえばこの間あの本読んだよね。あれでゲームやれるってことだね」と思い出したように言うこともあります。
 多少難しい漢字がつかわれているものも読もうとする姿勢が見られるようにもなりました。

 ほんの少しのことで、子どもは立ち止まっているものだなあとしみじみ思いました。

 さて、息子。一般の通信教育にあるような文の読み取りは簡単にこなしますが、少し込み入った設問にはちょっとてこずります。(もちろんそういう問題は大人もてこずるわけですが) 次の目標は、文の読み取り力をつけたい。  今後も、私なりに考えてやっていこうと思っています。

 今おもいだしたことは次に 


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年齢別オススメ(まとめて表示)
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息子の年齢とともに読んできた本なので、古い記事から新しい記事へと 対象年齢があがってきていますので、下のリンクで画面が表示されない場合は、 年・月別記事をご利用下さい。

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低学年向けlocusオススメ5つ星の本
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中学年向けlocusオススメ5つ星の本
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男の子 息子のお勧めの本
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シリーズ《11ぴきのねこ》
シリーズ《かいけつゾロリ》
シリーズ《海洋冒険絵本チム》
シリーズ《ワニのライル》
シリーズ《バムとケロ》
シリーズ《かえるくんとがまくん》
シリーズ《おれたち、ともだち》
シリーズ《きつねのこ》
シリーズ《ペチューニア》
シリーズ《マドンナ》
シリーズ《黒ねこ サンゴロウ》
シリーズ《キツネのかぎや》
シリーズ《妖怪アパート》
シリーズ《ダレン・シャン》
シリーズ《シノダ!》
シリーズ《ヒキガエルとんだ大冒険》
シリーズ《ハリスおばさん》
シリーズ《ルイスと魔法使い協会》


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