2008.03.23 Sunday
昔ながらの 「さるとかに」
母:[★★★★★]
息子:小さい頃読み聞かせました。
オススメ: [低学年]読み聞かせるならば[3〜5歳]も。
ページ数 【38】
合計冊数【469】
まず、最初にかなり古い本です。でもクレヨンで縁取りをして色紙でも貼ったようなはっきりした絵柄はとても好感がもて、単純でとてもわかりやすく好感がもてます。 まったく古さを感じないのです。
巻末に児童文学者の西本鶏介さんの言葉があります。一部抜粋します。
息子が大きくなったからこそ思うのですが、テレビをつけるとアニメでも闘ったり死んだりという設定はものすごく多いのです。3〜5歳のこの時期に不自然な仲直り話ばかり聞かせても、「死」にまつわる話は大きくなっても避けて通れません。 また別の観点から考えてみると、子供同士の争いごとで 喧嘩になったら大人が仲裁に入って 「はい、握手して双方ごめんね と言って仲直り」という体裁は、良く話を聞いてみると子供の中では割り切れていないことも多いのです。本当は、仲直りなんかしたくない。自分は納得いかず、まだ怒っているということも多いのだそう。
「殺す話は残酷だから子供には良くない」という中途半端な親の判断で話を変えてしまったものは、子どもからすると面白くもなんともない 「教材」のようなお話になるかもしれません。
三匹のこぶた でも苦情があると聞いた話を書きましたが、別の場で 「悪いことをする人がもう、絶対に現れないようになること」が子供が安心することにつながるのだという話を読んだことがあります。
そういう意味で、お話を「終わり」にして続きがないことにするためにはやはり さるは 「きゅっとしんでしまいましたとさ」というのが大切なのではないかと思いました。
一時怖い映画のエンディングで、「怪物が倒されて終わったと思ったらまだ生きていた」というエンディングが多かった時代がありました。 そういう映画を見終わった後の恐ろしさは他のものよりもずっと大きかったように思います。
ひらがなのみ。 1ページに100文字程度です。
息子:小さい頃読み聞かせました。
オススメ: [低学年]読み聞かせるならば[3〜5歳]も。
ページ数 【38】
合計冊数【469】
さるとかに | |
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まず、最初にかなり古い本です。でもクレヨンで縁取りをして色紙でも貼ったようなはっきりした絵柄はとても好感がもて、単純でとてもわかりやすく好感がもてます。 まったく古さを感じないのです。
巻末に児童文学者の西本鶏介さんの言葉があります。一部抜粋します。
殺された親がにのお腹から生まれた子がにたちが、くり、はち、うす、うしの糞などの加勢を受けて、見事さるをやっつけるところに、この昔話ならではのドラマチックな面白さがあります。いまどき仇討ちなんて はやらないからと、さるを殺すどころか、反省させ、みんなで仲良くかきをたべました、なんて再話は、この昔話の本質をゆがめる改悪にすぎません。
息子が大きくなったからこそ思うのですが、テレビをつけるとアニメでも闘ったり死んだりという設定はものすごく多いのです。3〜5歳のこの時期に不自然な仲直り話ばかり聞かせても、「死」にまつわる話は大きくなっても避けて通れません。 また別の観点から考えてみると、子供同士の争いごとで 喧嘩になったら大人が仲裁に入って 「はい、握手して双方ごめんね と言って仲直り」という体裁は、良く話を聞いてみると子供の中では割り切れていないことも多いのです。本当は、仲直りなんかしたくない。自分は納得いかず、まだ怒っているということも多いのだそう。
「殺す話は残酷だから子供には良くない」という中途半端な親の判断で話を変えてしまったものは、子どもからすると面白くもなんともない 「教材」のようなお話になるかもしれません。
三匹のこぶた でも苦情があると聞いた話を書きましたが、別の場で 「悪いことをする人がもう、絶対に現れないようになること」が子供が安心することにつながるのだという話を読んだことがあります。
そういう意味で、お話を「終わり」にして続きがないことにするためにはやはり さるは 「きゅっとしんでしまいましたとさ」というのが大切なのではないかと思いました。
一時怖い映画のエンディングで、「怪物が倒されて終わったと思ったらまだ生きていた」というエンディングが多かった時代がありました。 そういう映画を見終わった後の恐ろしさは他のものよりもずっと大きかったように思います。
ひらがなのみ。 1ページに100文字程度です。
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