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本をあまり読まない小学生だった息子、小学校2年の頃からの母と息子の読書記録

息子:現在高校生です。最近は児童書はよみませんね〜。
母:本は大好き。息子に本の楽しみを伝えたい。でも、息子に伝えるのは難しい。 

*********************************

*ネタバレしないように書いています。
<ネタバレバージョンはカレンダー下(サイドバー)にリンクした茶色の目に>

*年齢別・テーマ別・★別はカレンダーの下側に表示用リンクがあります。
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「穴 HOLES」 絶妙の展開
息子:[★★★★★]
母:[★★★★★]
オススメ:[高学年][中学生]〜大人
ページ数【305】
合計冊数 前回カウント済みのため、今回カウントナシです。
蔵書状況:学校家

穴 (ユースセレクション)
穴 (ユースセレクション)Louis Sachar 幸田 敦子 講談社 1999-10売り上げランキング : 138411おすすめ平均 starstarまるでジグソーパズルのようにstarテンポが良いstar友情と呪いと成長。Amazonで詳しく見る by G-Tools


前回息子だけが読んだと書いた本(記事へリンク)です。やっと読む機会に恵まれました。ええ、前回の記事のときに、買う予定と書いた本です、息子が手元に欲しいというので、買いました。

 なぜこの本を読むのが遅れたかというと、私もこの映画(前回の記事にも書いてあります)を見たことがあったので、あらすじを知っていたのです。うちにはたくさんの未読の本があるので、あらすじを知っている本を読むよりは知らない本を読みたいと思っていたわけです。

 では、なぜ今回この本を読むことにしたかというと、このあと書こうと思いますが、HOOT(記事へリンク)という本を読んだからです。ふと、HOLESはどんな風な話だっただろうか?と気になったのです。

 さて、読み比べ。 HOLES(穴)はそれはそれは面白く、話が巧みでした。HOOTもHOLESも同じような ストーリーが読むにつれて分かってくるジグソーパズル系のお話で、主人公も男の子なのです。でも、HOLESが面白いと思うのはナゼ?
 ひとつには、心理描写がHOLESの方が巧みなのではないかと感じました。

 主人公 スタンリー・イエールナッツは、運の悪さでは天下一。運の悪さは家系に由来するとスタンリーの家では言うのだそうです。 「豚泥棒のひいひいじいさんのせい」と、面白可笑しく。
 その運の悪さが高じてか、スタンリーは更生施設に入れられてしまいます。そこでは日頃の生活からは想像のつかないような過酷な生活が待っていました。 でも、これまでの運の悪さで悪運になれているのか、スタンリーはパニックにおちいるでもなく、あくまで冷静になかば諦めながらその生活を受け入れています。

 たとえば、施設でありがちな濡れ衣を着せられてしまったスタンリーは抵抗するわけでもなくその罪を着ることにして、監視に車に載せられ所長のところに連れて行かれます。

トラックの座席にすわるのは、いい気分だった。直射日光も避けられる。こんな場面だというのに、なにもかも気分よく感じられて、自分でも不思議だった。<略>スタンリーは、窓から吹き付けてくる風に、汗まみれのほてった顔を、うっとりとさらしつづけた。


 こういう描写で、ぐらぐらと怒りに煮えたぎるでもなく、不運に打ちひしがれて鬱々とするでもなく、出来事を風のように水のようにさらりと受け入れているスタンリーについて、不思議に思う読み手の自分の気持ちがありながら、なんとなくスタンリーのことが理解できたような気持ちになってくるんです。

 描写は、時間と空間をなんどもあちこちするわけですが、それが全然不自然ではありません。 そうして、読み始めたころには見逃していたことが、少しずつ頭の中でつながってくるのがまさに 茂木さんのAHA体験(wikipediaにリンク)のようです。

 ストーリーの巧みさと、心情描写の巧みさでぐいぐいと読み手をひっぱっていくとても楽しい本です。

押す 握る 脇 などの文字にはふり仮名がついています。時間と空間が行ったり来たりする話なので、本を読み慣れていないお子さんだと、その状況を読み取るのが難しいかもしれません。物語を読み慣れたお子さんにお勧めです。でも、すべての謎が解けると 本当にスッキリすること請け合いです。

 私は子供用の本は大きいサイズの方が好きなのでハードカバーを購入しましたが、今は文庫本も出ているようです。
穴 HOLES
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