2009.07.27 Monday
「クローディアの秘密」 弟と二人のスタイリッシュな冒険
息子:読んでいません
母:[★★★★]
オススメ:[高学年][中学生]〜大人
ページ数 【238】
合計冊数【575】
蔵書状況:
新聞の書評で見つけて、「あれ?この題名前に聞いたことがあるぞ」と探しました。新聞で気になった説明の部分は、「クローディアが家出をして博物館の中に住む」ということです。 きっと博物館の中でいろいろなできごとがあるにちがいない。と思ってまるで映画のナイトミュージアムのような想像をして読み始めて、読めども読めどもそういうことがないことに半ば落胆していました。
「家出して博物館の中に住む」ってなんてすごい発想でしょう。考えつかなかっただけに、本を半分読んでもあまり進展のない話に、ちょっと飽きてきた頃、この話は 「博物館での家出生活」だけでなかったことに気付きました。後半は本の冒頭からの謎だった人間関係もはっきり分かってきて、まさに「ああ、そうだったのか」と。 ”等身大の冒険”ですが、その冒険は”等身大でありながら最大最強の冒険”かもしれません。最初から最後まで(本の題名まで)(※1)「ああ、そうだったのか」の連続で、と作者にやられっぱなしの本でした。
書評を見るとクローディアへの共感を書かれている方が多いです。私は弟の存在に注目。この弟、本当にいい味出しています。まさにクローディアとのペアにぴったり。 家出の相手を慎重に選んだクローディアのベストチョイスだったと思います。
たぶん、お母さん、娘さん、好きな人は一生大事にしたい書になる可能性が高いと私は思います。
この本はE.L.カニグズバーグのデビュー作で、同じくE.L.カニグズバーグの「魔女ジェニファとわたし」(記事へリンク)と、この「クローディアの秘密」の2冊でその年のアメリカの児童文学賞であるニューベリー賞を争い、クローディアの秘密が受賞したのだとか。
夢、天使、指紋などの漢字にはふり仮名が付いています。低学年で習う漢字にはふりがなはありません。
(※1)原題は何だったのだろうと思って検索してみたところ、
From The Mixed up Files Of Mrs. Basil E. Frankweiler
だそうで、なんと本の題名は、翻訳者によるもの?だったようです。こちらも絶妙ですばらしい。
母:[★★★★]
オススメ:[高学年][中学生]〜大人
ページ数 【238】
合計冊数【575】
蔵書状況:
クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050)) | |
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新聞の書評で見つけて、「あれ?この題名前に聞いたことがあるぞ」と探しました。新聞で気になった説明の部分は、「クローディアが家出をして博物館の中に住む」ということです。 きっと博物館の中でいろいろなできごとがあるにちがいない。と思ってまるで映画のナイトミュージアムのような想像をして読み始めて、読めども読めどもそういうことがないことに半ば落胆していました。
「家出して博物館の中に住む」ってなんてすごい発想でしょう。考えつかなかっただけに、本を半分読んでもあまり進展のない話に、ちょっと飽きてきた頃、この話は 「博物館での家出生活」だけでなかったことに気付きました。後半は本の冒頭からの謎だった人間関係もはっきり分かってきて、まさに「ああ、そうだったのか」と。 ”等身大の冒険”ですが、その冒険は”等身大でありながら最大最強の冒険”かもしれません。最初から最後まで(本の題名まで)(※1)「ああ、そうだったのか」の連続で、と作者にやられっぱなしの本でした。
書評を見るとクローディアへの共感を書かれている方が多いです。私は弟の存在に注目。この弟、本当にいい味出しています。まさにクローディアとのペアにぴったり。 家出の相手を慎重に選んだクローディアのベストチョイスだったと思います。
たぶん、お母さん、娘さん、好きな人は一生大事にしたい書になる可能性が高いと私は思います。
この本はE.L.カニグズバーグのデビュー作で、同じくE.L.カニグズバーグの「魔女ジェニファとわたし」(記事へリンク)と、この「クローディアの秘密」の2冊でその年のアメリカの児童文学賞であるニューベリー賞を争い、クローディアの秘密が受賞したのだとか。
夢、天使、指紋などの漢字にはふり仮名が付いています。低学年で習う漢字にはふりがなはありません。
(※1)原題は何だったのだろうと思って検索してみたところ、
From The Mixed up Files Of Mrs. Basil E. Frankweiler
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だそうで、なんと本の題名は、翻訳者によるもの?だったようです。こちらも絶妙ですばらしい。
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