2009.08.18 Tuesday
「ハリスおばさんパリへ行く」 最強のポジティブパワー!
息子:読んでいません
母:[★★★★]
オススメ:[中学年][高学年]
ページ数 【255】
合計冊数【581】
蔵書状況:
「おもしろいわよ」と聞いて気になっていた本です。最近図書館方面に出かけることが多いので、借りてきてみました。
表紙絵の色使いが素敵で、書かれているおばさんがかわいらしくて親しみやすい印象です。この本は、復刊comで復刊されたもので、昔のデザインはまた違っていたみたいです。ネット検索すると見ることができます。やっぱり絵柄ひとつでイメージは違うものですね。
さて、冒頭から飛行機に乗り込んでときめいているハリスおばさんは、イギリスに住んでいる掃除とかたづけものをパートタイムでこなすお手伝いさんです。 話はどうしてその飛行機に乗り込むことになったのかという話に発展していきます。かいつまんで紹介すると、ふとしたきっかけで、パリのクリスチャンディオールのオートクチュールドレス(年収の何倍もの値段です)が欲しくなってしまったのです。オートクチュールのドレスなんて、この本を読むまでどうやって買うのか、私も知りませんでした。それにしても、ハリスおばさんはどうやら素晴らしい腕を持つお手伝いさんのようで、私も爪の垢が欲しいなあ。。などと思いながら読みました。
ハリスおばさんの魅力はお手伝いの腕だけではありません。お手伝いの腕を上回って彼女の人柄と純真さにつきます。たぶん、この本を読んだ人のほとんどがハリスおばさんが好きになってしまうだろうと思います。もちろん私もハリスおばさんが大好きになってしまい、おばさんと一緒に喜んだり悲しんだりしました。大人がこの本を読んだとき、彼女の純真さに惹かれるわけは、たぶん大人になるにつれてよくも悪くも心の中に封じ込めてきた思いや行動をおばさんがするりと自然に表現していく様に共感するからじゃないでしょうか?
そうして、ラストの、ハリスおばさんの芯の強さは、読んだ人に勇気と希望と、示唆を与えてくれていると思います。 物があふれて、多くの人がほしいものを手に入れることができる世の中に住んでいるからこそ、共感を感じたり、考えることも多いかもしれません。
子どもさんが読むと、たぶんかわいいおばあさんの、楽しい冒険物語になると思います。ファッション関係を主軸に展開している話なので、女の子にお勧めです。 息子は「洋服は機能的で快適なのが一番」という感じなので、ちょっとこの本は違うかな〜〜。と いえ、ファッションに興味なくてももちろん面白く読めるとは思います。
小さい、目、思いなど、低学年で習う漢字にもふり仮名が付いています。挿絵は全体にが入っていますが、表紙の印象に反して、字が小さくて多めの印象ですから、本に慣れてきた中学年のお子さんにお勧めです。敬体でなく、常体で書かれている点が子供向の本にしては不思議な印象でしたが、私はこれがスッキリしていてまたいい感じだと思いました。常体になれていないお子さんは読み始めは違和感があるかもしれません。
シリーズ:《ハリスおばさん》 <ハリスおばさんの記事をまとめて表示
母:[★★★★]
オススメ:[中学年][高学年]
ページ数 【255】
合計冊数【581】
蔵書状況:
ハリスおばさんパリへ行く (fukkan.com) | |
Paul Gallico ブッキング 2005-04売り上げランキング : 204844おすすめ平均 本当にほしいものを手に入れる手段は?色々な世代に読んで欲しい本です。うれしい復刊!Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「おもしろいわよ」と聞いて気になっていた本です。最近図書館方面に出かけることが多いので、借りてきてみました。
表紙絵の色使いが素敵で、書かれているおばさんがかわいらしくて親しみやすい印象です。この本は、復刊comで復刊されたもので、昔のデザインはまた違っていたみたいです。ネット検索すると見ることができます。やっぱり絵柄ひとつでイメージは違うものですね。
さて、冒頭から飛行機に乗り込んでときめいているハリスおばさんは、イギリスに住んでいる掃除とかたづけものをパートタイムでこなすお手伝いさんです。 話はどうしてその飛行機に乗り込むことになったのかという話に発展していきます。かいつまんで紹介すると、ふとしたきっかけで、パリのクリスチャンディオールのオートクチュールドレス(年収の何倍もの値段です)が欲しくなってしまったのです。オートクチュールのドレスなんて、この本を読むまでどうやって買うのか、私も知りませんでした。それにしても、ハリスおばさんはどうやら素晴らしい腕を持つお手伝いさんのようで、私も爪の垢が欲しいなあ。。などと思いながら読みました。
ハリスおばさんの魅力はお手伝いの腕だけではありません。お手伝いの腕を上回って彼女の人柄と純真さにつきます。たぶん、この本を読んだ人のほとんどがハリスおばさんが好きになってしまうだろうと思います。もちろん私もハリスおばさんが大好きになってしまい、おばさんと一緒に喜んだり悲しんだりしました。大人がこの本を読んだとき、彼女の純真さに惹かれるわけは、たぶん大人になるにつれてよくも悪くも心の中に封じ込めてきた思いや行動をおばさんがするりと自然に表現していく様に共感するからじゃないでしょうか?
そうして、ラストの、ハリスおばさんの芯の強さは、読んだ人に勇気と希望と、示唆を与えてくれていると思います。 物があふれて、多くの人がほしいものを手に入れることができる世の中に住んでいるからこそ、共感を感じたり、考えることも多いかもしれません。
子どもさんが読むと、たぶんかわいいおばあさんの、楽しい冒険物語になると思います。ファッション関係を主軸に展開している話なので、女の子にお勧めです。 息子は「洋服は機能的で快適なのが一番」という感じなので、ちょっとこの本は違うかな〜〜。と いえ、ファッションに興味なくてももちろん面白く読めるとは思います。
小さい、目、思いなど、低学年で習う漢字にもふり仮名が付いています。挿絵は全体にが入っていますが、表紙の印象に反して、字が小さくて多めの印象ですから、本に慣れてきた中学年のお子さんにお勧めです。敬体でなく、常体で書かれている点が子供向の本にしては不思議な印象でしたが、私はこれがスッキリしていてまたいい感じだと思いました。常体になれていないお子さんは読み始めは違和感があるかもしれません。
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